歌ってみたをやってみたい! ボイスドラマで演技を録音してみたい!
でもマイクの種類が多すぎて、どれを買えばいいのかよくわからない…

そんな方のために、私が実際に持っていたり実物を触ってみてオススメな初心者用マイクをご紹介しています。
ぜひマイク選びの参考にしてください!

マイクロホンの種類

まずは、マイクの種類についておさらいです。
一言でマイクといっても構造によっていくつか種類が分かれています。
その中でもよく使われている3種類をご紹介します。

ダイナミック型マイク

microphone

「マイク」と聞いて誰もが思い浮かべる、おなじみの形ですね。
特徴として、手が滑って床に落としたくらいではなかなか壊れないくらい頑丈です。(もちろん限度はありますよ!) 
また、マイクの中では水気や湿気に強いタイプなので、あまり気をつかわず使えます。
そのため、ライブハウスなどではボーカリストに落とされたり投げられたり唾飛びまくったり水吹きかけられたりしても大丈夫なように、このダイナミックがメインで使われています。(笑)

また、構造が比較的シンプルなので、マイクの中ではわりと値段が安いものが多いです。 
弱点としては、マイクから遠い音や小さい音は集音しにくいので、カラオケのようにマイクを口に近づけた状態で使用しなければなりません。例えば遠くの物音を録音したり、大人数での合唱するのをこれ一本で録音したりするのは難しいです。 
でも裏を返せば「家の外から聞こえる音とかいらない雑音を収音しにくい」ということでもあるので、環境によってはメリットともいえますね。

加えて、このあと出てくるコンデンサーマイクに比べると音質的には劣ります。
高い音や低い音の拾える範囲が狭い感じ。初めてダイナミック型とコンデンサー型を聴き比べる人は「ダイナミック型は音がこもってる」という印象かもしれません。

コンデンサー型マイク

コンデンサーマイク
音楽アーティストさんのプロモーションビデオなどで、筒みたいなマイクに向けて歌っているのを見たことありませんか?
あれがコンデンサー型マイクロホンです。
特徴として、先ほどのダイナミック型マイクはパソコンやミキサーに挿すとそのまま使えますが、このコンデンサーマイクは電源が必要です。
パソコンと接続するためにオーディオインターフェースにファンタム電源というスイッチがついていて、それをONにするとマイクケーブルを通して電源が送られ、声を拾うことができるようになります。
(但し、マイク内に電池を入れるタイプはそちらから給電されるので、ファンタム電源が不要な場合もあります)

fanton
ファンタム電源の形状はオーディオインターフェースによって異なります。
大体ツマミやボタンになっているものが多いですね。
この電源が必要な分、音を拾う能力が高いのでとても音質が良いです。
ダイナミックマイクしか使ったことのない人がコンデンサーマイクの音を聴いたら、別世界の音のよう
思えるくらいの違いがあります。大きな声からウィスパーボイスまで何でも来いです。

注意としては、電源供給が必須なので先ほどのファンタム電源を使用できるインターフェースがないと使用できません。パソコンのマイク端子にいきなり接続しても音は鳴らないので気をつけましょう。(※一部、マイクの中に電池などを入れて使える機種があるのでその場合は大丈夫)

また、構造が繊細なため、落としたり湿気が多い場所に長く置いたりすると音質が劣化したり壊れてしまう可能性が高いです。
値段も、ダイナミック型マイクに比べると比較的高いものが多いです。
あと、環境によっては隣の部屋の物音や外を通る車の音、夏場は外の蝉の鳴き声なども余裕で拾ってしまうくらい音を拾う能力が高いので、ある程度静かな環境を用意できる人じゃないと録音する時に大変かもしれません。

ちなみにコンデンサーマイクは全部筒形になっているわけじゃなく、ハンドマイクの形でもコンデンサー型マイクがあります。
これもファンタム電源などからの給電が必要。給電されて動作している分、同じ形のダイナミック型マイクよりも音量が大きかったり、高い音から低い音まで繊細に収音できる機種が多いです。

USB接続型マイク

最近のパソコンは何でもUSBで繫ぐことができるようになってきたので、スカイプ通話などを手軽にできるようにこのタイプのマイクが増えてきました。
特徴として、比較的安い値段で手に入る商品が多いです。
また、USBでパソコンに直接接続できるため、オーディオインターフェースが必要ありません。
セットアップも簡単なので、安いお値段で手軽に始めやすいのではないでしょうか。

デメリットとして、安い価格帯のものは必要最低限のレベルで設定されているものが多いので、音質はあまり良くないものが多いです。
構造もプラスチック製の物などが多く、あまり丈夫ではありません。
事前に試したりするのはできない場合が多いので、購入するときには通販サイトで購入者の評価などを参考にして慎重に選びましょう。

でも、最近はYoutubeや配信アプリで気軽に配信したい人のために、ハイグレードなUSBマイクも多数発売されています。
やや高価ではありますが、ファンタム電源のかわりにUSB経由で電源を供給するコンデンサーマイクなので、高音質でしっかりしたUSBマイクを使いたいという方はそちらをお勧めします。

おすすめマイクの紹介

ダイナミック型マイク

SHURE ( シュアー ) / SM58S
オススメ度 ★★★★★
SHURE ( シュアー ) / SM58S
世界で一番使われているマイクロホン。
1960年代に発売されたのですが、今でもスタジオやライブでは定番として使用され続けています。
(アーティストのライブ映像などを見てもよく映ってますよ!)
よほど酷い扱い方をしないと壊れない頑丈さと、音の芯がしっかりした音質でとてもバランスのよい、世界のマイクロホン標準機です。
もう何十年もマイクロホンといえばコレ!と言われてる機種なので、迷ったらとりあえずこれを買いましょう。
ちなみに「SM58」と「SM58S」という型番のものがありますが、SM58にはスイッチがついてなくて、SM58Sにはカラオケマイクのようにスイッチがついています。
少し値段差はありますが、スイッチ付きの方がオンライン通話で使ったりするときに便利なのでおすすめです。

【こんな方におすすめ!】
・選ぶのが難しいから、とにかく一番定番のやつにしたい
・あんまり取り扱い気を遣わず、出しっぱなしでも大丈夫なマイクがいい
・演技だけじゃなく歌の録音もするかもしれないから、どちらで使う時にも安心なマイクがいい
SHURE SM58S ダイナミックマイク
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SHURE(シュアー) / BETA58A
オススメ度 ★★★★★

名前の通り、SM58の後継機として開発されたマイク。
見た目はとてもよく似ていますが、少し明るめのメタリックな質感になっているので実物を見ると雰囲気はかなり違います。
SM58との違いとして、収音能力が高くて同じ音量の声でもSM58より大きめに音が入る感じです。また、音質的には高い音域がしっかり拾えるようになっていて、SM58よりもかなり明るい印象の音色になっています。自分の声が低めでSM58だと少し籠っている感じがする、という人には最適ですね。
耳に一番よく届く音域をしっかり拾ってくれる(いわゆる「音のヌケが良い」)マイクなので、音楽ならばPOPS系やロック系の音楽によく合います。ボーカル用のマイクとして導入されているライブハウスも多くなっていて、新たな定番になっています。
また、音を拾う範囲(指向性)がかなり狭くなっていて、余計な音を拾いづらいという特徴もあります。その分、マイクと口の距離が変わったり、声を出す方向を外したりすると音色が変わりやすいので、少し慣れが必要かもしれません。

【こんな方におすすめ!】
・低い音がこもりやすい声なので、すっきりした音色で録音したい。
・明るい音色のマイクがいい
・ノリの良い or 激しい音楽を歌ったりしたいから音ヌケの良いマイクが欲しい。
・なんとなくSM58は普通すぎて嫌だから、もう少し玄人向けのマイクにしたい。
SHURE BETA58A ダイナミックマイク
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SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / E935
オススメ度 ★★★★☆

ゼンハイザーはヘッドフォンにこだわる方ならおなじみのメーカーですよね。プロ用マイクでも多数の製品をリリースしています。特に大きな会場のライブで使われているワイヤレスマイクはゼンハイザー製品が使われていることが非常に多いです。
E935は比較的低価格のエントリーモデル定番機。カッコイイ金属ボディで、高い音から低い音までかなり広い音域をしっかり収音してくれるマイクです。
特に高い音域を綺麗に収音してくれることで評価が高いです。SHUREのBETA58Aも同じような傾向のマイクですが、こちらのE935はよりナチュラルで自然な印象のキャラクター。BETA58Aが「抜けてくる」音に対し、E935は「伸びてくる」という感じでしょうか。繊細なニュアンスをそのまま収録してくれる優秀なマイクです。
その分「下手だとほんとに下手なのがよくわかってしまう」という評価もあるので、このマイクで上手く聞こえるようになったら間違いないっていう実力試しになるかも!?

【こんな方におすすめ!】
・ポップスやバラードにも対応できるナチュラルでクリアな音色のマイクがほしい
・ごまかしの利かないマイクで実力アップしたい!
SENNHEISER / E935 ダイナミックマイク
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TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M80
オススメ度 ★★★★☆
TELEFUNKEN ( テレフンケン ) / M80(エムハチゼロ)
テレフンケンはあまり聞いたことのないメーカーかもしれませんが、100年以上の歴史を持つ老舗中の老舗。そのマイクは世界中の有名なスタジオで多くのヒット曲に使われています。
M80は、そんなテレフンケンのマイクの中でも一番手に取りやすいエントリーモデル。
一番の特徴は、なんといってもカラーバリエーションの豊富さ! マイクといえば大体ブラックか銀色が多いですが、この機種はたくさんのカラーバリエーションがあります。これだけの種類があるマイクはとても珍しいです。

【ブラック】 【チェリー】 【レッド】 【ホワイト】

【イエロー】 【ピンク】 【クローム】 【ゴールド】 【ブルー】

もちろん、サウンドも評価が高いです。高い音域は繊細、低音がボワボワになったりせずスッキリした音なのに非常に存在感があるので、セリフ録音・歌の録音・ライブでも何でもこなせるオールラウンダー。弱点があるとすれば、他の同じくらいのサイズに比べてちょっと重いくらいでしょうか。
ややマイナーなマイクですが、自分好みの色で気分もアガるし、とてもお勧めのマイクです。
ちなみに私のダイナミックマイクのメインはこのM80です!

【こんな方におすすめ!】
・地味なマイクじゃつまらない!自分の色のマイクが欲しい!
・個性的なマイクがいいけど音もしっかりしている機種がいい。
TELEFUNKEN / M80 ダイナミックマイク
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BEHRINGER ( ベリンガー )/Ultravoice XM8500(ウルトラボイス エックスエムハチゴーゼロゼロ)
オススメ度 ★★★☆☆
BEHRINGER (ベリンガー)/Ultravoice XM8500(ウルトラボイス エックスエムハチゴーゼロゼロ)
 ベリンガーは、低価格な音響機材を多数発売しているメーカー。 その中でも一番安い価格帯の入門用マイクです。
本体の重さはやや軽めで、音質は軽めの乾いた音がします。
SM58などに比べて、音を拾う範囲がやや広い(標準的な距離より十数センチ離れてもわりと音が入る)印象です。
マイクを手に持っていると手が滑る音などが入りやすいなどの弱点はありますが、この価格にしては十分な品質で音もいい感じのマイク。予算も少ないけどまずは本当に安いものでとりあえず初めてみたい!という方にはぴったりです。
【こんな方におすすめ!】
・とにかく安いほうがいいけど、ちゃんと使えるマイクがいい。
・音の良い悪いとかよくわからないから、まずは安いやつで1本試してみたい
BEHRINGER / Ultravoice XM8500 ダイナミックマイク
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audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT-X3
オススメ度 ★★★☆☆
audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT-X3
イヤホンやヘッドホンで有名な日本が誇るメーカー、オーディオテクニカのマイク。
形は他のダイナミックマイクと同じように見えますが、実はものすごく小さいんです。
大体、パソコンのマウスとかと同じくらいの大きさのイメージ。なので持つというより摘む感じです。(笑)
見た目は可愛らしいですが、実は意外にしっかりした音質で実用性が高いことで有名なのです。
さすがにこれ1本でレコーディングのメインに使うというのは厳しいと思いますが、非常に安いのでどうしても予算がないからとりあえず…という場合や、気軽に大雑把に扱えるサブマイクとして使うにはちょうど良い1本です!
オンライン通話や配信用のマイクを置きたいけど机の上にスペースがないから小さいマイクが欲しい、といった方にも向いていますね。

【こんな方におすすめ!】
・安くて小さい、でもちゃんと使える音のマイクが欲しい!
・メインのマイクは持ってるけど、ちょっとした配信やオンライン通話のためのマイクがほしい!
audio technica / AT-X3 ダイナミックマイク
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コンデンサー型マイク

RODE ( ロード ) / NT1-A
オススメ度 ★★★★★

経験者さんに「初めてコンデンサーマイクを買うなら何がいい?」とアドバイスを求めた時にまず名前が挙がる確率が高い「キングオブ初めてのコンデンサーマイク」です。niconicoやyoutubeで有名な方もこのマイクが最初だったという方は多いようですね。私も持っています! 

華やかでしっかりとした音質なうえ、製品自体の品質も安定していて安心感があり、マイクを固定するショックマウントやポップガードなど一式揃うコストパフォーマンスが魅力。シャンパンゴールド風のルックスも上品な感じで良いですよね。 
音質的に高い音域が強くてやや耳につくという意見もありますが、逆を言えば音抜けが良いともいえますし声が立つキャラクターなので、ポップスやロックがメインになる歌ってみたやナレーションにはちょうど良いのではないかと思います。
発売からもうだいぶ時間が経ちますが、未だにド定番であり続けるのは実力ゆえといったところでしょうか。

まず最初の1本目、としても最適なモデルです。 

【こんな方におすすめ!】
・難しいことはよくわからないから、みんなが使ってる定番のモデルがいい!
・オプションとか別で買うのはめんどくさいから一気に一式揃えたい! 
RODE / NT1-A コンデンサーマイクロフォン
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MXL ( エムエックスエル ) / MXL2003A
オススメ度 ★★★★★
MXL ( エムエックスエル ) / MXL2003A
NT-1Aとともに、低価格帯コンデンサーマイクの黎明期から定番になっているマイクです。 

NT-1Aに比べると少し落ち着いた温かい音色が特徴で、声の芯になるところをしっかりと拾って表現してくれる懐の深いキャラクター。もちろん明るいポップスなどにもぴったり。
また、艶っぽさもあるのでセリフやナレーションとも相性のよいサウンドです。
 
コンデンサーマイクの王様「Neumann U87」に音が似ているという話もありますが本当に似ているかどうかは別として()、音楽雑誌を見ていると高価なコンデンサーマイクを使っているプロのスタジオでもこのマイクをバリエーションとして所有していたりする写真を見ることもあるので、実力は折り紙付き。
ご自分の声がやや高めだったり、経験者に相談して「
NT-1Aだと耳に痛くなるかも」と言われるタイプの方はぜひこちらを検討してみてはいかがでしょうか。 

【こんな方におすすめ!】
・定番モデルがいいけど、なんとなくNT-1Aは合わなそうな気がする 
・声質が元々耳につきやすいから少し落ちついた音色のマイクがいい 
・歌だけじゃなく演技も録音したいからどちらでも対応できるマイクがいい 
MXL 2003A コンデンサーマイク
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audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020
オススメ度 ★★★☆☆
audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020


日本が誇るオーディオメーカーaudio-technicaのATシリーズ。今や世界定番の1つになっています。 
AT2020は、そんなオーディオテクニカのコンデンサーマイク製品群の中でも最も安価なエントリーモデルの1つ。オーディオテクニカのマイクはとにかくナチュラルでフラット、扱いやすい音というキャラクターで有名ですが、廉価モデルでもその音色はしっかり再現されています。 
変な偏りや癖のない音色は歌からナレーション、楽器まで何でもこなせるオールラウンダー。悪くいえば無個性とも言えますが、逆に癖が無いということは”外さない”ということでもあります。音色の判断とかよく分からないからとにかく失敗のない音で録りたい!という方には強力な味方になってくれるでしょう。日本メーカーということで品質やサポートに安心感があるのもポイント高いですね。 
ちなみにあくまで私的な意見ですが、やっぱり日本のメーカーだけあって日本語が一番綺麗に録音できるのはオーディオテクニカのマイクだと思っています。歯擦音の割合とか英語と日本語では大きく違うので、そういう意味でも耳馴染みのよい安心感があります。 価格的にも他の機種より手に取りやすいお値段なのが良いですよね。
ちなみに、もし予算が許すならば上位モデルのAT4040を狙ってみるのも選択肢の1つ。音の繊細さがグッと上がりますよ! 

【こんな方におすすめ!】
・音色とかよくわからないから、どんな用途でも使える音で録れるマイクがいい 
・海外の知らないメーカーとかなんとなく不安だから、日本でよく見る安心のメーカーのマイクがいい 
・録音する時点から、あとで処理がやりやすい癖のない安定した音で録音したい
audio technica / AT2020 コンデンサーマイク
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  SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / SE2300
 オススメ度 ★★★★★
SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / SE2300
SE ELECTRONICSDTMを始めたばかりの方はあまり馴染みのないメーカーかもしれませんが、海外ではプロ御用達の非常に評価の高いマイクを多数生産しているプロオーディオメーカーです。 

マイクのノイズ軽減のためのグッズ”リフレクションフィルター”を作っているメーカーといえばピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。 
SE2300は、そんなsSE ELECTRONICSの看板モデルの1つ。1つ前の機種となるSE2200というマイクが海外の多くの録音機器の祭典で受賞歴があり、このSE2300はその後継機です。なんと、この価格帯なのに大量生産ではなくハンドメイド。メーカーの本気を感じます。 
音色はやや明るめで華やかさもありつつ、低い音もしっかり拾う対応音域の広いマイク。エントリーモデルとしては若干価格が高めですが、この価格帯では特筆モノの音の艶だとか伸びやかな空気感を録音することができるマイクです。海外ではバラードやR&Bのボーカルの録音で立てられている写真などを度々見ることがあります。表現力の再現性にとても優れているので、そういったエモーショナルな音楽には特に相性が良いようですね。もちろんロックなど音圧の高いサウンドでもしっかりと芯のある音を捉えることができます。 
実は私、誰かに「1本目のマイク買うならどれがいい?」と訊かれたらこのマイクを勧めています。何人かの知り合いが、プロのエンジニアさんに相談したときにもこのマイクを勧められたという話を聞いたことがあって、ド定番ではないけれども知る人ぞ知る”プロが実力を認める1本”であることは間違いないでしょう。歌唱力に自信のある方には特にオススメです! 専用マイクホルダーやポップガードなど一式が標準で付いてくるのもポイント高いですね。 

【こんな方におすすめ!】
・定番もいいけど、少し玄人好みなマイクを使ってみたい。
・歌唱力、表現力に自信あり!
sE Electronics / sE2300 コンデンサーマイク
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BLUE ( ブルー ) / Bluebird SL
オススメ度 ★★★★☆
BLUE ( ブルー ) / Bluebird SL

コンデンサーマイクを探す時、特に女の子なら一度はこのマイクのリンクをクリックしたことがあるのではないでしょうか。 
Blueは個性的な可愛いデザインで有名なメーカーで、その中でも特に人気を誇るのがこのBluebird。まさにファンタジー映画に出てくる青い鳥をそのままマイクに変身させたようなデザインが素敵ですね。 
もちろん見た目だけじゃなく、音も非常にしっかりしています。声の芯になる中域に特徴があって、曲のオケの中でも埋もれない押し出しの強い感じのキャラクターはポップスやロックにバッチリ。セリフやナレーションでも存在感のある音で録音できます。もちろんウィスパーなど繊細な表現の声も、その独特のキャラクターで耳に心地よく映えます。 
オプションも含めてとにかく可愛いので、見た目のテンションも大事!という方はぜひ候補に入れてみてください。 
ちなみに私もこのマイクが大好きで2本持っています。(笑) 

また、上位機種のBabybottleもオススメ。同じデザインで端正なブラックが印象的。Bluebirdから更に音の艶と存在感が深まった、とても素敵なサウンドのマイクですよ。 

【こんな方におすすめ!】
・このデザインが好き!かわいい!
・見た目が可愛くて音もしっかりしたマイクがいい!
BLUE / Bluebird SL コンデンサーマイク
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LEWITT ( ルウィット ) / LCT240Pro ValuePack White
オススメ度 ★★★★☆
LEWITT ( ルウィット ) / LCT240Pro ValuePack White
LEWITT2009年設立という比較的新しいメーカーで、洗練されたデザインと確かな品質のマイクで瞬く間に有名になりました。 
LCT240proはそんなLEWITTのエントリーモデル。少し横長で四角い、かわいらしいデザイン。定番のブラックの他、マイクでは珍しいホワイトモデルもあります。非常に個性的なポップガードやマイクホルダーも付属します。 
安価ながら非常に解像度が高く、息遣いまで生々しく録音できる性能はこの価格帯では特筆モノ。デジタルでもアコースティックでもオケの中で音が明るく映えるキャラクターで、繊細なウィスパーから大音量まで幅広いレンジに対応できる万能マイクです。また、音の芯をしっかりと捉えながらも、その空間の空気感もしっかりと録音できる爽やかなキャラクターも魅力です。そのため楽器の録音にも非常に相性が良いようですね。
一時期モニターキャンペーンを行っていて多くの
DTMerさんやミュージシャンの方がコメントを寄せていましたが、軒並み「この価格帯のマイクとは思えない」という高評価だったのが印象的でした。プロエンジニアさんによるマイク比較でも頻繁に登場して高評価を得ている機種ですので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。私的にはバラードやウィスパー系など繊細な表現が得意なボーカリストさんや、感情を込めた演技をメインとする役者さんにはこのマイクのナチュラルで生々しいサウンドがぴったり合うのではないかと思います。 
ちなみにこのLEWITTというメーカー、レコーディングマイクの定番として有名な高級マイクC414やエントリーモデルで人気のあるC214を製造している「AKG」の元プロダクトマネージャーの方が立ち上げた会社なのです。マイクのフォルムや音色にその空気感が継承されている印象です。そういう意味でも確かな実力のあるマイクですね。 

【こんな方におすすめ!】
・自分の声をとにかく再現性高く録音してくれるマイクがいい!
・弾き語りなど楽器演奏の録音にもぴったりなマイクが欲しい!
LEWITT / LCT240Pro ValuePack White コンデンサーマイク
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USB接続型マイク

SONY ( ソニー ) / ECM-PCV80U
オススメ度 ★★★☆☆

SONY ( ソニー ) / ECM-PCV80U


パソコンでの動画配信を想定して設計されたマイクです。
正確には直接USBケーブルで接続する形ではなくて、マイク端子からイヤホンジャックに変換するためのケーブルが付属し、さらにそれをUSB接続をするためのオーディオボックスも付いてきます。これはこれでハンディレコーダーに接続して使ったりできるので便利という方もいらっしゃるかもしれません。(笑)
歌のレコーディングなどには向いていませんが、トークで使うとかなり聴きやすい音質に調整されていますし、ちょっとした歌を歌うくらいならば十分な性能です。ちょっとしたトークや歌ってみた配信用として、予算はないけどそこそこしっかりしたマイクが欲しい、という方にはぴったりなマイクです。

SONY / ECM-PCV80U USBコンデンサーマイク
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audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020USB+
audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT2020USB+

コンデンサーマイクのオススメとしても紹介したAT2020のUSB接続タイプです。
マイク本体にイヤホン端子やボリュームなどの機能がついており、とても機能的な設計になっています。
音質はもちろん安心・安定のオーディオテクニカ品質。演技から歌のレコーディングまで何でもこなせるオールラウンダーマイクです。

audio technica / AT2020USB+ USBコンデンサーマイク
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AKG ( アーカーゲー ) / LYRA
AKG ( アーカーゲー ) / LYRA
プロのレコーディングスタジオでもお馴染みの定番マイクを多数製造しているAKGのUSBマイク。
音質や性能の高さは言わずもがなですが、大きな特徴は集音モードを変更できること。マイク正面からだけでなく正面+背面の2方向から録音できるモードや、マイク周囲の音を広く録音するワイドステレオモードなどもあります。ラジオ収録などには最適ですね。弾き語りライブや合唱などにも相性が良いのではないでしょうか。
価格もUSBマイクとしては比較的高価ですが、コンデンサーマイクとしてはリーズナブル。レトロ風味なデザインも素敵です。伝統のAKGサウンドを試してみてはいかがでしょうか。

AKG / LYRA USBコンデンサーマイク
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ケーブルやスタンドも忘れないように!

マイクを買ったけど、ケーブルやスタンドがない!ってなっちゃうと録音できません。
買うときには付属品をよく確かめて、ついていない場合には一緒に買いましょう。
(ケーブルを買うときには、接続端子の形状確認を忘れずに!)

CLASSIC PRO / MIX030 マイクケーブル 3m XLRキャノン
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両端がキャノンタイプのマイクケーブル。
宅録するときのマイクケーブルは3メートルくらいのタイプが便利です。

机の上に置いて使う卓上マイクスタンド。
もっと安いのもあるのですが高さ調整ができなかったりするので、このくらいの高さ調整ができるタイプが便利です。


CLASSIC PRO / MSB/BLACK ブームマイクスタンド
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立って使うときのためのスタンドマイク。角度などを動かせるのでブームスタンドと呼ばれてます。
縦棒だけのストレートスタンドでもよいですが、座ったり机の横からのばしてきたりといったときはブームスタンドの方が使い勝手が良いです。

K&M / 23956 ポップガード
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最近のマイクにはポップガードが同梱されているものも多くなっていますが、付属品に記載されていない場合はほぼ必須となるので買っておきましょう。
マイクに強い息が吹きかかると「ボコっ」というノイズになってしまいます。 それを防止してくれるのがこのポップガードというスクリーンで、口とマイクの間にこれをかざして使います。
ちなみにもっと安いものもあるのですが、枠の大きさがかなり大きいようなので使い勝手がよい大きさのこのモデルを紹介しました。
裏技として、どうしてもお金がないというときはストッキングで自作したり、マイクにティッシュをかぶせて輪ゴムで固定したりして代用したりもできます。(笑) でもやっぱり専用に1つ持っておくと便利です!

 

最後に「私的!マイク選びに困ったときのアドバイス」

今回は私がチョイスした色々なマイクを紹介してみましたが、
結局どれがいいのか迷う!!という時のアドバイスを。

ズバリ「見た目!」もしくは「直感!」です。()

というのも、最近は安いマイクでもどんどん品質が上がってきているので、5万円前後くらいまでのマイクは極端に粗悪品でなければどんなマイクでも非常にしっかりとした音で録音できます。もちろん「音色の違い」など個性はありますが、録音に慣れないうちはその違いはなかなか分かりません。(私もちゃんと違いが分かり始めるまで何年もかかりました…)

最初にそんな部分で悩むよりは、まず「見た目でも直感でもいいから気に入ったもの」を買ってしばらく使ってみると良いです。使っていくうち、だんだんマイクの個性や違いが分かってくるはずです。
好きな歌い手さんや役者さんがマイクのことを呟いていたら、「あのマイクを使って録音してる音なんだ」というのを頭に入れて、自分が録音した音と聴き比べてみたりするのもいいですね。

そうやって自分がテンションの上がるお気に入りのものを使い込んでみて、自分なりにいろんなことが分かってきて「もっとステップアップしたい!」って思ったら、音質について経験者さんや楽器店に相談したり実際に試聴させてもらったりして探していく。それが”一番相性の良いマイク”と出会う近道の1つだと思います!